今話題の『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
いやー、泣きました。
結構こんなに泣いた映画は久しぶり。いや、泣くことは結構あるのだけど、ポロリじゃなくて、号泣したのは、いついらいかなー?
ネタバレはしたくないので、ストーリーは書きません。
タイトルでネタ消費されてる感がありますが、音楽とか、映像も凝っていて結構オシャレな映画です。
この映画の一番のテーマは、「不可逆なもの(死)とどう向き合えるか」ということだと思います。
人は、どうやって、死を受け入れるのか。
映画にもありましたが、太陽がもし、今この瞬間に無くなってしまっても、ぼくたちはその暖かさを約8分17〜19秒は感じます。
つまり、誰かが死んでしまっても、すぐには、その死を認識することが出来ないのです。
死は、そこにその誰かがいないということが分かったときに、了解されるわけです。
誰かが死んでもその暖かさは、残る。その暖かさを、少しでも長く感じていたいから、少年は、旅をする。結構これは、そろそろ1年もたとうとしている3.11以後の私たちに強いメッセージをくれているようなきがします。
アメリカは、9.11で非常に大きなトラウマを負った。けれども、10年という月日が経ち、やっとその死を受け入れる準備が出来たのかなって思いました。
この作品は、政治的なテーマ(いわゆる文明の衝突的な)ものに回収されがちな9.11を、きわめて文学的に、個人の物語として、描き直した作品でした。
「文学の機能とは何か」ということがよく聞かれますが、やっぱり、こういう作品を見ると、文学って大事なんだよねーって思うこの頃です。
小説版も友達に貸してもらってよもうと思います。
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